授業紹介【選択必修科目】

【 Strategy and Negotiation 】(選択必修)

2017 Fall (教授名: Prof. Ulrike Schaede)
 日本は戦後、産業政策を通じた国主導の経済復興モデルを採用し、バブル崩壊後に同モデルが行き詰まりを見せた2000年前後を境とし、市場主導型経済への改革を進めてきました。本授業では新旧経済モデルがどのような特性を有し、それらが企業の合理的行動にどのように影響を与えてきたかについて学ぶことができます。また、過去の出来事に加えて、幾次の改革を通じてもなお残された論点(コーポレートガバナンス、労働慣習等)があり、各企業が今現在、改革の狭間でどのように対応しているのかをケーススタディを通じて考えることも目的としています。授業の最後では、最新の企業事例を自ら選び、日本の新旧経済システムと当該事例の関連について検討した成果をグループで発表します。
(教科書:Choose and Focus by Ulrike Schaede)

2014/2015年  (教授名: Prof. Ulrike Schaede)

内容・評価等: Five-forcesなどStrategyの基本概念を、Harvard MBA等のケースステディを通じて実践的に学ぶ。チームプロジェクトとして、各チームにクライアントが割り当てられ、そのビジネスモデルを検討し、発表する。チームやクライアントとの打ち合わせを含め、負担は大きいが、国際関係学でありながら、ビジネスにも力を入れている本プログラムらしい授業。アメリカ人とのチームプロジェクトを通じて得られる経験も含めて、有益。評価は、クラスの発言、クイズ、メモ(2本)、チームプロジェクト。
参考文献:授業ごとに予め読んでおくべき論文、ケース等を教授が指定。

【 Evaluating Technological Innovation (QMIV) 】(選択必修)


2015/2016年  (教授名: Prof. McIntosh/Burney)

2年次の冬学期においては、2年次の3種類の選択必修科目群(Capstone Project)の中から、QMIIIをさらに発展させた内容を授業及び課題で学習するとともに、それらの知識・手法を活用し、任意の政策課題に関するパネルデータ回帰分析プロジェクトを行うQMIVを選択・受講した。座学においては、大別して①理想的なサンプリング方法などの調査デザイン設計手法、②既存のデータを用いる場合のより高度なパネルデータ分析手法(Regression Discontinuity、Staggered entry等)を学習。プロジェクトにおいては、小職の例では、EU及び米国が実施している違法漁業国に対するイエローカード指定政策(当該国を「違法漁業国」として名指し、公表)が風評等を通じてIUU国の水産物輸出額に及ぼした影響を数量的に分析した。この結果、すべての被指定国を平均すると、当該政策が少なくとも短期スパン(数か月程度)では、他食品総輸出額(コントロール)と比較して有意な水産物総輸出額減少をもたらすこと等が実証された。これは、実際の貿易制限措置まで至らずとも、ルール遵守に関するネガティブ情報を公表することで、風評等を通じてターゲット国に短期的とはいえ有意な経済的ダメージを与え、遵守改善へのインセンティブを生み出し得ることが統計的に実証されたという点で、今後の国際資源管理の議論において一定の政策的示唆を有する成果だと考えている。


【 Fiscal and Monetary Policy 】(国際経済専攻者のみ必修)


2014/2015年  (教授名: Prof. Thomas Baranga)

内容・評価等:IS-LM、AS-ADに始まり、ゼロ金利制約のもとでの非伝統的金融政策の有効性等を幅広く学ぶ。教授は経済学部のFacultyでもあり、かなり高度な内容を扱う。KrugmanやBernankeの論文などもReading課題に指定されており、Monetary Policyの理論的基礎をしっかり学べる点で非常に有益。
参考文献:Introductory Econometrics: A Modern Approach, by Jerey M.Wooldridge (4th or 5th edition)


【 Business & Management in Japan 】(日本専攻者のみ必修)


2014/2015年  (教授名: Prof. Ulrike Schaede)

IR/PSのJapan regionの必修授業で、日本のビジネスにフォーカスした授業です。担当教授は日経ビジネスにも連載を持っているドイツ人のSchaede教授です。
「系列」、「年功序列」、「カイゼン」・・・ 日本人ないしは日本をある程度知っている方であれば一度は耳にしたことのあるキーワードだと思います。しかしこれらのキーワードを体系的に理解し、かつ外国人に明確に説明できる方はどれほどいるでしょうか? 本授業では、いわゆる「日本型経営」の特徴や日本企業がどのように変化しているのかをレクチャーとケーススタディを通して学んでいきます。また理解を深めるために個人ワークとグループワークが課されます。個人ワークでは、日本の労働市場に関するリサーチ/プレゼンテーションを行います。グループワークでは日本の産業を選び、リサーチ/プレゼンテーションを行います。(2014年度は、金融、eコマース、メディア、航空などのテーマが選ばれました)
「日本型経営」を単に批判、礼賛するのではなく、ドイツ人教授と様々なバックグラウンドを持つクラスメイトとの議論を通じて、相対的に理解し、考察を深められることも本授業の大きな魅力だと思います。


【 Chinese Politics 】(中国専攻者のみ必修


2013/2014年  (教授名: Prof. Susan Shirk)

内容・評価等:本プログラムの名物教授による中国政治の授業。中国の政治過程がどのように機能しているのか、毛沢東の時代に遡り紐解いていく。中央と地方の関係、中央政府内の力関係、政府と軍やメディア等、さまざまな切り口で中国政治の理解を深めていく。中国経済を理解するうえでも、こうした点の理解は有益。評価は2回のレポート(各750単語程度)と最終レポート(500単語程度のエッセイを2本)。
参考文献:授業ごとに予め読んでおくべき論文等を教授が指定。


【 Economic and Social Develop in China 】(中国専攻者のみ必修


2014/2015年  (教授名: Prof. Barry Naughton)

内容・評価等:中国経済について、毛沢東や文化大革命の時代から、順をおって概観する。市場改革、貧困、格差、人口減少などのテーマで幅広く中国経済の現状を学び、有益。後半は、各自が最終レポートの課題を選び、そのプレゼンを行う。プレゼンのテーマは、中国経済に関連する幅広いテーマから、各自が自由に設定できる。評価はメモ(2本)と中間・期末試験。
参考文献:授業ごとに予め読んでおくべき論文等を教授が指定。


【 Non-native Chinese 1年目 】(中国専攻者のみ必修


2013/2014年  (教授名: Prof. Samuel Cha)

内容・評価等:中国語入門クラス。1年生の3学期を通して履修する科目で、英語で中国語の講義を受ける。英語との比較を重視した講義で、英語の勉強にもなり、有益。評価は、単語テスト、面接テスト(簡単な会話をする)、中間・期末試験。
参考文献:Integrated Chinese, Level 1, Part I, Textbook (3rd Edition)、Integrated Chinese, Level 1, Part I, Workbook (3rd Edition)、Integrated Chinese, Level 1, Part I, Character book (3rd Edition)


【 Non-native Chinese 2年目 】(中国専攻者のみ必修


2014/2015年  (教授名: Prof. Qin-Hong Anderson)

内容・評価等:2年目の中国語の授業。Conversationに重点が置かれる。演習の時間は全て中国語で進められる。非常に実践的ではあるが、Reading、Writingに比べて、Speakingは日本人の比較優位が発揮しにくいので、難易度はかなり上がったように感じる。同時に、より実践的とも言え、有益。評価は、3回のインタビュー、中間・期末試験。
参考文献:A New China: Intermediate Reader of Modern Chinese


【 Spanish 1年目(LISP 1A~1C及び1AX~1CX) 】(ラテンアメリカ地域専攻者のみ必修)


2014/2015年  

内容・評価等:本プログラムにおいては必要単位数の他に地域専攻要件が設定されており、自らが専攻する地域に関し、現地語学力が一定水準にあると認定される必要があります(2年間の当該言語クラスの履修・修了で満たすことが可能。なお、日本を専攻地域として選択した場合は当概言語要件から免除される)。私は2年次においてラテンアメリカ地域専攻を予定していることから、卒業後のキャリアでの活用も念頭にスペイン語を1年次の全3学期を通じ履修しました。1年次においてはGPSではなくUCSD学部過程で提供される授業(会話主体の1A~1C及び、文法主体の1AX~1CXを毎学期セットで受講)を20歳前後の学部生らと共に受講したほか、自主学習としてラテンアメリカ地域出身の友人によるtutoring(いわゆる個人レッスン)を積極的に行いました。私はこれまでスペイン語の学習経験は無く、全くのゼロからのスタートでしたが、1年間の学習で一通りの文法を網羅し終えるとともに、会話・読解に関しても一定程度(日本語の英語教育における大学初級程度)のレベルに達することができたと思います。特に春学期に受講した1C・1CX(学部課程が提供するスペイン語のコースのうち上から2番目のレベル)においては、高校で3年間スペイン語を学習した米国人学生が多数を占め、初学者は私を含め少数派だったものの、授業での競争を通じて彼らと遜色ないレベルに到達したことを実感でき、大きな自信となりました。
中南米地域との境にあるサンディエゴという土地柄もあり、課外でも普段面識のない中南米系の人々と言葉を交わす機会を多く得ましたが、彼らは英語ではなくスペイン語で話しかけると見違えるように親切にしてくれることが非常に多く、相手の「心の鍵を開ける」ための一種のツールとしての第二外国語学習の意義を強く実感できたことも、大きな収穫でした。


【 Spanish 2年目(Spanish for Professional Proficiency Level A-C) 】(ラテンアメリカ地域専攻者のみ必修)


2015/2016年  

スペイン語学習の2年目は、学部課程ではなくGPSが直接提供する、より実践的なスペイン語講座を引き続き受講。農業生産における諸問題、世界の武力紛争の問題構造と解決法などに関するプレゼン・議論、メキシコ麻薬王の裁判管轄権、捕鯨問題に関するディベートなど、より実践的なスペイン語学習を行った。スペイン語での議論、プレゼン、エッセイ作成等により慣れ親しむことで、事前学習経験ゼロの状態からの2年間で職務にも活用し得る一定程度のレベル(日本の英語教育における大学卒業程度)まで高めることが出来たと考える。


【 必修科目 】

【 Managerial Economics 】

【 Quantitative Method I“QM I”- Introduction to Regression Analysis 】

【 International Politics and Security 

【 Globalization 】

【 Quantitative Method Ⅱ“QM II” - Introduction to Regression Analysis 】


【 選択科目 】

【 Making U.S. Foreign Policy 】

【 Cost Benefit Analysis 】